ギャス

ブルーに生まれついてのギャスのレビュー・感想・評価

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)
3.4
2016.12
あまりにクールさが完璧な映画。音楽は当たり前だが、絵も素晴らしい。どこを切り取ってもチェットベイカーの流れ出るポスターのよう。
しかしそこに描かれる生々しい苦悩と血はまるで本物で、イーサン・ホークの演技にこちらまで息が苦しくなる。彼の追い求める表現にクスリという力を貸すことをこちらも許してしまう。母というものより、父を求めたかのように彼が愛を捨てて追い求める音をこちらも求めてしまう。
狂おしい芸術の追求を描いた罪深い美しい映画だった。
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