自尊心が強く、鼻持ちならないように見える女性でも、人柄をよく知れば愛すべき人物、ということだろうか。
強く生きるとはどういうことなのか、そもそも愛すべき人物像というのはなんなのか。
自分に正直に生きている結果、周囲にいい目で見られなかった女性なのだけれど、それでもやっぱり認められたかったということなのだろう。
そして、彼女は認められた。
鼻持ちならない性格はそのままなのに、徐々にそんなハリエットと主人公が絆を築き上げていく過程に見入ってしまう。
不思議。
心を通わせていく過程がきっと心地よかったのだと思う。