クリーム

フードのクリームのレビュー・感想・評価

フード(1993年製作の映画)
4.0
ヤン·シュヴァンクマイエルの14分のショートムービー。セリフ無しなので、YouTubeでOKです。これは、彼の世界観が好きな人には嬉しい。食事が嫌いなヤンらしい作品。面白かったです。

breakfast、lunch、dinnerそれぞれの食事を独自の感性で見せてくれます。けっして、美味しそうではありません。食事は必然です。



ネタバレ↓



breakfast
向かい合う男が2人。人間が自販機です。1人が自販機役。舌にお金を乗せて、ボタンは黒目を押します。するとフランクフルトとマスタードが紙皿に乗って胸から出て来ます。もう1人がそれを食べて、使用済み紙皿や紙コップを床に落として出て行くと次の人が入って来て自販機役のチェンジ。その繰り返し。扉の外は永遠に続く人の列でした。
lunch
こちらも向かい合う男2人。ウェイターが注文を取ってくれないので、花瓶の花から始まりナプキン、自分達の靴、服、パンツまで、競うように食べまくる。テーブルや椅子まで食べて、最後はナイフとフォークを隠していた男が相手を食べようとするのでした。
dinner
1人の男がテーブルの上で調味料や野菜、果物、スープ等を沢山調合して行きます。絶対食べたくない感じ。一体何が?と思ったら、本人の手が皿の上に乗っていた。次の人が食べるのは、足。次の人はおっぱい。次の人はチ◯コ。慌てて手で隠して終了。

どの食事も絶対にイヤ!
相変わらず良く出来たストップモーションアニメ。しかもシュールでキモい。やっぱり、ヤンの世界観は素敵。短いので、リフレッシュにピッタリです。
クリーム

クリーム