Meow

ルームのMeowのネタバレレビュー・内容・結末

ルーム(2015年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

ガールインザベースメントを先に見てしまったものだから……

あの悲惨な事件が……ただの感動ポルノになっちまってるじゃねーか!!!
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには31件のレビューがあり、批評家支持率は97%、平均点は10点満点で8.2点と高評価を受けている。批評家の意見の要約は「ここ10年で最高の一作」「この数年、これほどまでに心を動かされた映画はない」など、大絶賛されている。
だと?!もしかして批評家ってほとんど男?

まじかよー、全く感動できなかったよ
実話を知っているからこそ「こんなもんじゃないよ!」感が先にきちゃって
この話はこんな美談で片付く話じゃなかったよ

wikiで載ってただけだから知らんけど
「裁判後、エリーザベトと6人の子供はオーストリア北部の無名の村に移住し、そこで砦のような家に住んだ」って結局、地下からは出られたけど世間の目から逃れるためにまた閉じ籠ったんだなーって悲しくなりました
そりゃ家にパパラッチが侵入してきて急に写真取り出したら……ねぇ……

子供の声に始終イラついた
閉塞された空間で精神的にも肉体的にも追い詰められながら子供を育てるのがどれだけ大変か
それを表現するためにわざとそうしたのかも
母親の気持ちを少しでも味わえー!って
ケーキも食わないし、嫌々ばっか言うし、言うこと聞かないしって
私だってこんな状況で一生懸命やってるのにって
(でも実際は子供6人も産んで、そのうちの3人と地下で暮らしてたからね)

母親は18歳までは普通に暮らしてて
地上に出たいって気持ちがあっただろうけど
子供にとっては生まれた時から母親と地下室しか知らないからな
いきなり外に出されてあーだこーだ言われても
5歳だから分かんないよなぁー

子供は子供らしくいて欲しい
スマホばっか見て欲しくない
レゴで遊べ!
って言ってた時、極端な話すると地下室に閉じ込めて自分の自由を奪った父親と
レゴで遊べ!って言って子供の選択の自由を奪ってる行為が
親父と同じことやってんじゃん!って思った

スマホって悪いと思われがちでゲームも同様に禁止されがちだけど
それって親のエゴだよなーってハッとした

家で一般的なお菓子を禁止されている子供が他所の家でチョコレートやケーキを貪るように食ってて引いた
家でゲーム禁止されている子供がよその家でゲーム機からずっと離れなくて引いた
なんて話よく聞きますが
躾は別として親が子供のやりたいことを制限しすぎるのって良くないなと
家で色々禁止してる親御さん、気をつけた方がいいですよ
家でルールが無い方が子供の知能が高くなる?大人になってから成功する人が多い?って何かで見ましたよ!
それを見てから、もし自分に子供が生まれたら伸び伸び育てようと思いました(予定ないけど)

インタビュアーの質問キツいなー
子供だけでも病院かどこかへ連れてってもらおうという発想はなかったのか?
この映画の中のお母さんはなかったんだねー
子供には私しかいない!私がいるから!って
それも確かにエゴだな
実際は子供がいなかったらこんな狭い部屋で1人で生きていくなんて耐えられないだろうな
子供がいて良かったのは母親の方か
この絶望的な状況でも諦めなかったのは子供がいたからか
子供に救われてたんだなー

映画の最初で地下室の家具等に挨拶する子供
映画の最後でそれらに別れを告げる子供
もうここには帰らないって表現が良かった

母親のヒステリーなんてうちもしょっちゅうあったし
ヒステリーと通常運転の繰り返しで親子の愛?
どこの家でもあるわー
それってヌルいフリッツル事件じゃないと表現できなかったのかなー

だとしたら監禁された母と息子の方じゃなくて
保護された後の娘と母親、兄弟や地上にいた子供たちとのその後を描いてほしかったな
どうせフリッツルやるなら

だって母親からしたら自分の旦那と娘の子供だって知らずに3人も育ててたんだよ?
兄姉からしたら妹が父ちゃんに監禁されて子供まで作らされてたんだよ?
地上にいる子供たちからしたら、母親と弟妹3人もおじいちゃんに監禁されとったのよ?

しかも自分が普通に生活している家のすぐ真下で!!!

今まで家族だと思って普通に接してた夫であり父であり祖父が実は悪魔のような男だったと知った時の衝撃

その辺から映画にしてくれた方が興味深かったな
その後っていうからどんなもんかと思ったら

母子感動物語なら他の映画見た方がいーわ!

期待しすぎちまったぜ!
Meow

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