ayuka

ルームのayukaのネタバレレビュー・内容・結末

ルーム(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

7年のルームでの監禁生活、そしてルームの外の世界を知らない息子。ルームを脱出するまでは本当にハラハラ。どきどき。本題はそこから、ルームの外の本物の世界、本物の人、ものに初めて触れるジャックの繊細な反応、驚き、恐怖。嬉しさよりも恐怖が大きい世界。眩しくてうるさくて大きくて怖い世界。
そして母親、ジョイへの大きな大きな負担。
この物語はまぎれもなく親子の間の愛の物語で、愛が見える瞬間が何回もあってその度に泣きそうになった。守るということ、自分の大切な子を、あるいは親を本能的に愛情いっぱいに守るということ、そして監禁されていたという事実から生まれる複雑な心境や感情がうまく描かれていた。
ルームという存在や、ジャックの、扉が空いていたらルームじゃない、という発言などなど、象徴的な描かれ方が多いなと思った。あとでじっくり考えてみます。
あと、ジョイ役の人、ああいう気丈で強くて繊細な役が本当に似合うな〜、他のやつショートタームしかみてないけど。
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