ハナカズキ

ルームのハナカズキのレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
4.4
前半、後半とで全然ジャンルが違っていて、映画2本見たような満足感でした。

未鑑賞の方はぜひあらすじも読まずに鑑賞なさってください。

物語は母子が小さな部屋で生活しているところから始まり、徐々に詳しい事情がわかってきます。

前半はサスペンス。これだけで2時間くらい引っ張っても十分面白そうなスリリングな内容でした。

その後人間ドラマとして映画が続きます。ここからがこの映画の本当に描きたかった内容でしょうか。前半後半と違うジャンルとは言え、ストーリーはつながっていて、とても見応えのある濃い映画でした。


鑑賞中「まさか実話じゃないよね?」と思っていたら、なんと実話を基にした話だそうで、しかも実話の方がもっと過酷な内容で衝撃を受けました。

主演のブリー・ラーソンがこの作品でオスカーを獲ったのは納得の熱演でしたが、負けないくらい子役のジェイコブ・トレンブレイくんの演技がすごかった!!「ワンダー」の子ですね。空を見上げた時の表情とか、あの年齢であんな表現できるんですね。今後の活躍が楽しみです。


ところで完全なる余談ですが、この映画の冒頭、少年がお母さんのおなかの中にいた時(胎児)の話が少し出てきます。

私も子どもが2歳半の時(ようやく、とても簡単な会話ができるようになる頃)「お腹の中にいた時何してたの?」と聞いてみました。そしたら「ぶくぶく」と答えて、胎児がお腹にいる時のようなポーズをとったんです!

妊娠中から、子どもが生まれたらお腹の中にいた時の記憶があるか聞いてみたいと考えていたため、子どもにおなかの中での状況、例えば水の中にいる、などは教えないようにしていたので、本当にお腹での記憶があったのかなと思っています😊
ハナカズキ

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