片腕ファルコン

ルームの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
3.7
はじめまして、【世界】
さようなら、【ルーム】
ありがとう、【お母さん】

この映画で改めて空の広さを知りました!!
『トゥルーマン・ショー』じゃないけれど今まで生きてきた世界こそが全てと思ってた5歳の大冒険。はじめてのおつかい。ド~…いや、早めにやめておきます。
確かに女性視点と男性視点でもだいぶ温度が違ってきそうな本作。僕が一番グッときたの上記のシーンでした。

全く知らない世界に放たれる心境は、今の僕らが例え宇宙に飛ばされたとしても、分かり得ない恐怖と感動だったと思うし、母とずっと二人三脚で生きてきた彼の孤独感は計り知れないものがあったでしょう。

その1000分の1程度かも知れませんが、擬似体験方式の構成になっているため、僕もいつも見てるはずの【世界】のシーンに感動できたんです。

映画とは言え、その後この親子はどう過ごしているんだろうと考えてしまう力はスゴイです。

きっかり2時間の映画なのに体感60分くらいに感じたのは何故だろう。。マッドマックスと体感時間が一緒でした。不思議。