ジャック目線のシーン、音のゆらぎ、真新しい表現法ではないけど、多くの人には想像がつかないであろう生い立ちにあるジャックの感覚をうまく追体験させるのに役立っていた
“へや”を出たジャックが”世界”に怯える一連の描写、あの空間が全てだった子にとって外がいかに恐ろしいか、ジョイや、外に生きる私たちにとっては狭くて汚れた空間でも、大好きなママと自分だけの部屋が彼にとって全てなのだとじりじり感じて納得させられた
「すべては二面からできている」
普通という言葉の無責任さ
愛する娘の人生を壊した男の息子にどう接していいかわからないジョイの父親、娘や孫との接し方に試行錯誤するジョイの母親、ジョイと血縁がないために一家とは違う姿勢でジャックの心をほどいたレオ、どのキャラクターも現実的で役割として最高だった
そして主演二人の演技
“世界”に出たジャックが初めて直接本物の空を見たシーン、絶対に忘れられない