初鑑賞時、配信が始まっても観たいのに避けていた記憶がある。概要を知っていただけに覚悟が必要で。
そんなに辛い描写がなかったことと、ジャックの可愛さに救われた。“世界”と出会った興奮や不安をジャックの目線で話してくれる。その声がもう天使。
一方でジョイは家に帰れて良かった、では終わらない。奪われた時間は戻らないし、前の自分にも戻れない。孤独の中で葛藤するジョイが痛々しい。
興味本位に捉えられかねない題材だが、一人の女性と一つの家族の再生物語に昇華させた、作品としての在り方を称えたい。ブリー・ラーソンのオスカー受賞は納得。
