Ark

ボブという名の猫 幸せのハイタッチのArkのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

薬物中毒になったことで家を追い出され、ホームレス生活をしているジェームズ。ある日、更生プログラムで家を与えてもらったことで、これまでの辛い路上生活はついに終わりを迎える。そんな主人公の前に、ある猫が現れる。猫の名はボブ。彼はなぜかジェームズに懐いていた。
ジェームズにはお金がなく、自分が食べていくことすらもままならないほどだったが、ボブに食べさせるため食費をキャットフード代に充ててボブに食べさせていた。
近所のアレルギー持ちだけど動物好きの女性とボブがきっかけで親しくなるも、彼女は過去に兄を薬物中毒で亡くしており、薬物中毒者が嫌いだった(親しくなってまた亡くすのが嫌なのかな?)。ジェームズはそれを知って、自分が薬物中毒者であることを隠していた。しかしバレてしまう。去ろうとする彼女だが、ジェームズの誠意が伝わったのか彼のもとを完全に去ることはなかった。
ずっと飲んでいた薬を絶って、完全に薬から卒業しようと数日間断薬し、厳しい時間をボブと共になんとか乗り越え無事成功。薬物中毒から卒業した。

ジェームズめちゃめちゃ良い奴。猫にも人にも優しい根っからの善人。猫に自分の食費を削ってご飯をあげているのが、ものすごく優しさと命への愛情を感じた。動物好きの女性が、ジェームズが薬物中毒者だと知っても見捨てなかったのも、なんだかんだ言って優しい。

実話なので余計に素晴らしい物語。最後にご本人の写真が出てくるけど、髪型とかの雰囲気は確かに似てた。あとご本人めっちゃいい人そう。ちなみにボブもご本人らしい。人混みをかき分けて進むシーンでは、ボブの代わりのお猫様でやってみたら上手く出来なくて、ボブでやったら秒で成功したそうです。ボブは元々野良だったとか。


イギリスの映画なので、イギリス英語もりもりで最高。主人公の肩に乗って大人しくしてるボブがめっちゃ可愛い。
主人公の瞳がキンキンに凍った氷のような薄いブルーで綺麗。やっぱブルー憧れるわぁ…遺伝子を恨むぅ……。
Ark

Ark