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ボブという名の猫 幸せのハイタッチのSNGのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かったー!!
動物が最後までちゃんと幸せなのがまたよかった!!
薬物依存症のホームレスであるジェームス・ボウエンが1匹の野良猫と出逢い、更生して再起を果たすまでって感じの話なんだけど、再起というよりは野良猫に出会ってようやく人としての生活を得られるようになるまでって方がいいのかな。
ジェームスがとても心優しい男であったからこそ、猫のボブは懐いて一緒にいることに決めたのかもしれない。
全編を通してジェームスはボブをすごく可愛がっていて見ていてニコニコしてしまった。
ジェームスは両親の離婚をきっかけに心を病んでしまって人生をドロップアウトしていってしまうんだけど、その歳が11歳の時だというのだから、ボブと出会うまでずっと転落の人生を送ってきたのだろうなと思う。
彼が本当に必要としていたものは自分の家族だったんだろうな。ボブと出会って1人と1匹の家族となって、ボブを守りたいという気持ちから再生していく姿はとても胸を打つ。
手を差し伸べてくれる人はいても再生できなかったジェームスは誰よりも大切な1人と1匹になることで、ようやく再生できた。
そういう大切に思い合う誰かの存在が、ジェームスの心を良い方向へと導いてくれたんだって思うので、本当にジェームスとボブ、出会えてよかったなぁと思う。
ボブがいたことで注目を浴びてストリートミュージシャンとして安定してお金稼げるようになったし、ビッグイシュー販売でもお金を稼げるようになったし、注目されることで本も出版して生活も安定した。
心の面でも生活の面でも、ジェームスにとってボブは救いの存在だったんだなって思う。
ラストの父親との和解、出版記念イベントに彼が関わった人たちが登場していくの、すごいよかった。
実話のお話ということで、ご本人が現在本を数冊出版しており、印税などで動物福祉やホームレス支援などをされているという情報を見て、しみじみよかったなーと思いました。
ボブは残念ながら2020年になくなってしまったみたいだけど、幸せな猫生だったろうな。
あと映画の中のボブはご本猫が演じてらっしゃると見て「いやにそっくりな猫だな」って思ってたからびっくりしました!なんで賢く芸達者なんだ、ボブ……!
ところで私は犬を飼っているので犬派なんだけど、大体犬のせいでボブが迫害されてるので、犬め……と思うなどしましたが、あれは大体犬の飼い主がクソなので、犬は悪くないのだ。犬も猫も全ての動物たちに幸あれ。
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