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ボブという名の猫 幸せのハイタッチのポチのレビュー・感想・評価

3.6
オススメされて観ていなかった作品

とても優しい映画
猫のボブを通して主人公が再生していく話。

簡単なあらすじが多分全てだと思います。
ごちゃごちゃしてなくて、凄くシンプル。
実話を元にしているためドキュメンタリーに近い作品で、悪く言うと波乱みたいな漫画的な展開はないけど、
ただただ、猫が可愛くて愛おしくて、優しい映画。

ボブが何故彼の元に迷い込んだのか、なぜ懐くのか細かい説明はないけれど、
次第に互いが必要な存在でかけがえのないものに気づく。

主人公がドラッグを完全に絶までの描写も、リアリティがあると思う。
日本だとどうしても遠い話ですが、実話と聞くと説得力が自然と増します。

猫が無事なことに安堵しながら、嫌な登場人物も1人いるか居ないかくらいで、
全体を毛布で包むような暖かさと柔らかさのある、愛に溢れた映画です。

猫目線の構図はもっと凝ってても良かった気がするのと、
登場人物が少ないというか役割の少ない人が多いので、伏線的なものを回収する気持ちよさはないかな。

歌唱シーンは悪くなかったし言いたいメッセージもあったけど、
もっと猫と主人公を語るような、もしくは彼女との関係性を見せるような効果的な役割があったら良かった。

フィクションのような激しい展開はないけど、猫の愛らしい作品を観たい方にはオススメ。
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