渡辺いぶくろ

ぼのぼのの渡辺いぶくろのレビュー・感想・評価

ぼのぼの(1993年製作の映画)
4.0
アニメ版ぼのぼのとは違って
原作の雰囲気を再現したような作風。
アニメ版と声が違うのが少し寂しいけど、アニメ版にはない間の使い方とシリアスな雰囲気は良い。シュールな笑いもあり、原作ファンには嬉しい作品。
大人の世界と子どもの世界が交互に描かれ、物語は進行していく。
大人達の美学や生き様のぶつかり合いと
同じ世界を生きていくまだ無邪気な子どもたち。
そしてこの映画のテーマにもなる「生きることについて」が絡み、一つの答えを提示する。

生きることは簡単で、どうしようもなく大変なことなんて無い。人生とは目の前に起こる事象をただ見届けていれば良い。何かをしなきゃいけないなんてことはない。

生きることの難しさを考えてしまうこの世の中を、ぼのぼののまったりした世界で、心を軽くしてくれる映画だと思う。