てんびん

海すずめのてんびんのレビュー・感想・評価

海すずめ(2016年製作の映画)
2.0
単純に面白くない。全部の要素が適当。景色はまぁ綺麗な方。

図書館要素=本の扱い、特に貴重な古書の扱いが雑過ぎる。舞台道具であっても作中では本物なんだから大切に扱って欲しい。大切に扱う演技をして欲しい。主人公は本が好きなのか?本編を見る限りそうは思えない。作中でも否定的に描かれているようにダラダラ面倒くさそうに仕事するのは見ててイライラする。

小説家志望=主人公の小説を書きたいって気持ちが全然伝わってこない。編集に「ルックスを全面に出して売り出すから内容はどうでもいい」と言われて凹むけど、そもそもデビュー作から夢で見た内容をそのまま書いたって自分で言ってるし、本当に書きたいものがあるのか謎。愚痴を零してみんなから応援されてるって知っただけで問題解決してるのも謎。

自転車要素=ほぼない。日本人でジロ・デ・イタリア入賞するほどの選手が怪我をしたからってど田舎の図書館で働いてる?自分の自転車のパンクすら直せない?自転車のポジションやフォームは仕方ないとしても、こういうところはリアリティを持たせて欲しい。
父親が意味ありげに昔の自転車を見つめるシーンがあったけど、あれもオマケ程度。喧嘩中の父親と一緒に島を回って、昔の出来事や島への郷土愛を思い出すのかと思った。

祭り=主人公たちはほぼ関わっていないから見ても特別感慨は沸かない。
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