爆裂BOX

アルティメット・ディシジョンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

4.1
スコット・アドキンスと組んでアクション映画撮ってるアイザック・フロレンティーン監督の初期作であるマーシャルアーツアクションを鑑賞しました。
原子物理学者を誘拐したテロリストが核ミサイルを完成させ、政府に10億ドルを要求。そのリーダーがかつて特殊部隊員で空手の師匠の娘を殺して行方をくらましたフランクだと知った海軍少将は、部隊を率いていてすでに除隊したケーシーを呼び戻し、テロの阻止を依頼。ケーシーは武術の達人を集め新チームを結成し敵のアジトがある島に乗り込むという内容です。
冒頭から景気のいい爆発と銃撃戦見せてくれて、娘を殺された空手の師匠がハラキリで自害したりするヘンテコ日本描写盛り込みながら、テロリストによる女博士の誘拐、主人公の復帰と武術の達人集めての新チーム結成からの敵のアジトに乗り込むまでがテンポよく描かれます。そして島に乗り込んでからはストーリーなどどうでもいいとばかりにひたすらバトルが繰り広げられます。
舞台になる島が可燃性のメタンガスで覆われていて、重火器の類外圧砕使えないという設定が何と言っても最高ですね。だから敵も味方もマーシャルアーツやナタ、棍棒、ナイフ等で戦う事になります。
集められた面々も唯一まともな主人公のかつての部下に金にがめつい黒人棒術使い、信心深い鎖使いの囚人に気性の荒いナイフ使いの元軍人、フランクに妹を殺されたヒロインでもある日本刀使いとキャラ立っていて、敵側もボスのフランクの愛人の日本刀使いやカンフーの達人のナンバー3など敵側の強キャラ感もいい感じですし、皆動ける人揃いなのでアクションの見応えも抜群でした。敵のナンバー3の人は本作の殺陣も担当してる人なんですね。任務に同行する少将も普通に強いのも良かったですね。クライマックスで「どうせ早期退役考えてたしな…」と主人公達と命令無視して戦う事決める所もグッときました。
そのアクション面は襲い掛かってくる大勢の雑魚敵を飛び蹴り回し蹴りや棒術やナイフ使ってボコボコに叩きのめし、やられた敵達もクルクル回って吹っ飛んでいくアクロバティックなアクションは香港アクション映画彷彿させて楽しかったです。
ラストバトルもヒロインと女殺し屋のチャンバラバトルが凄く見応えありましたね。壁や天井すいすい上りながら上から刺して来たり、ヒロインもイナバウアーくらい反りかえってとどめ刺したり。ラスボスの止めの刺し方も股から頭頂部まで二人で両断するというゴアっぷりで見応えあると同時に「こんな死に方したくねぇな~」とも思いました(笑)
合間の核ミサイル発射阻止しようとする女学者の奮闘も地味に良かった。
普通の日常シーンでも首の動きに合わせて「フォン!」「フュイ!」みたいな効果音着く所笑った。
ラストで主人公が死んでいった仲間たちの事回想するシーンで、裏切って主人公と戦って殺された奴も出てくるのも笑った。もう死んだから許したのかな?
とにかく格闘アクション目白押しで格闘アクション好きなら必見の作品でした。