このレビューはネタバレを含みます
クリスチャン・デュゲイ監督が『シンデレラ』を戦後のイタリアに移して描いた恋愛ドラマ作品ということで。まずはやはりと言いますか、オーロラを演じたヴァネッサ・ヘスラーやクーパーを演じたルース・マリア・クビチェック、ロモロを演じたフランク・クルデーレをはじめとしたキャスト陣はとても魅力的で演技力も抜群ですし、オーロラとセバスチャンが織り成すラブストーリーもまた見応えがあり画面から終始目が離せずに。本作も"素晴らしい作品"としか言いようがなく、新たな『シンデレラ』には大満足。観る価値は大いにあるのではないでしょうか。前篇よりも当然ながらドラマ性に長けていて抑揚があり、登場人物らそれぞれが色濃く映し出されるので物語にすんなりと入り込めますし、脚本や演出、物語の構成、舞台背景や音楽までもが本当に素晴らしく、正直、欠点が見つからない。個人的には大好きな作品ですし、オススメの一作ですね。何度でも視聴したくなるような魅力に溢れた最高の恋愛映画でした。