【ありふれた日常こそが幸せ】
原題は、『5 Flights up』
「5階上る」といった意味だが、
結婚40年を迎えた老夫婦。
ましてやエレベーターがない5階の部屋。
階段の上り下りは老夫婦にとっては
困難を伴う。
このまま住むことは厳しい。
ということから老夫婦は、
家を売りに出すことを決意する。
部屋の窓からはウィリアムズバーグ橋が
一望できる眺めの良い部屋。
そして何より40年の夫婦の思い出が
たくさん詰まった部屋。
黒人と白人の結婚。
定年を機に愛犬ドロシーを飼う。
辛いときも楽しいときも乗り越えてきた
大切な部屋。
便利さだけが大事なのではない。
本当に大切なことは二人の心が満たされること。
二人で一緒に思い出が詰まったこの街、
この部屋に住むこと。
長年連れ添ってきてこんな夫婦関係で
ありたいなと思うほっこり温まる映画でした。
モーガン・フリーマンの
優しく包み込むような笑顔。
こんな歳の重ね方をしたいものです。
邦題につられて観ましたが、
観てよかったです。