予告編を見た限りでは「ゴースト」のような恋愛ファンタジーかなと思いましたが、そのあたりは少なめでした。説明がかなり少なく「あとは自分で感じてね」の視聴者に委ねる系の作品でした。
で、私自身が感じたことは…テーマは「老い、そして死」についてだったのではと…監督も100歳越えでこの作品を作ったこともあるので。
まず、「老い」は人生だけでなく、「テクノロジー」面も表現されていて…
⑴主人公がレトロでアナログなフィルムカメラを愛用
⑵人海戦術で行なう農作業を主人公の宿主が「機械使えばいいのに」とボヤくシーン
⑶初老同士の超専門的な会話に若者がついていけず席を外すシーン…
また他人の「死」について、数日経っても悲しみに明け暮れる人がいる一方で、さっさと旅行に出る人がいたりと対照的…
「老い、そして死」をどう受け入れるかをコントラストに描いた作品だったと思います。
《蛇足》
あんなに素敵な微笑みを見せつけられたらベッカム似の主人公が「アンジェェリカァ!」と何度も叫ぶのも納得w ロッキーの「エイドリアーン!」のように…(^◇^;)