このレビューはネタバレを含みます
少年が犬を届けた先のオバちゃんに微妙に誘惑されるようなお話。少年もオバちゃんも絶妙すぎる配役が最高でした。
犬の動きが愛らしかったです。そして少年の動きの何とも若々しい堅さが微笑ましく素晴らしかったです。
おばさんの股の間が少し見えそうになったカットで雰囲気が一変し、唐突に空気に統一感が出てきたようでした。しかもオバちゃんがとてもドギマギするような相手には見えない…というのが何ともリアルで面白かったです。
最後に扉を出たとき、彼はホッとしたのかガッカリしたのか。分からないのは単に私が若くなくなったからなのか…。
何ということのない少年の日常なんですが、これぞ短編という雰囲気を見せつけてくれた名作でした。