chaooon

ナショナル・シアター・ライヴ 2016「夜中に犬に起こった奇妙な事件」のchaooonのレビュー・感想・評価

3.9
シネ・リーブル池袋のNTLive夏祭り2021も最終週🌺✨
今作『夜中に犬に起きた奇妙な事件 』もアンコール上映が8/26(木)まで毎日上映中✨

私もお祭り中、お目当ての2作が観れたので、今年も満足✨
あとはレビューを書くだけ…
ということで、まずは2020年劇場鑑賞作品の忘れ物レビュー…✍️

シネ・リーブル池袋のNTLive夏祭り2020から6本目✨✨

数学や物理に天才的な才能を持つ15歳の少年クリストファー。
自閉症スペクトラム障害の彼は他人とうまく付き合うことができないでいたが、隣家の飼い犬が殺された事件の犯人探しのために外の世界へ踏み出し、家族とのしがらみ、自分の生き方に向き合い、成長していく物語。

今作の魅力はなんと言っても最新鋭の映像技術を凝らした舞台装置✨
NTL作品はいつもセットの素晴らしさにうっとりしてしまうけど、ハイテクさで言ったらこちらがぶっちぎりで一番でした✨✨
床全面に敷かれたLEDパネルに映し出される映像が、クリストファーの明晰で複雑な頭の中を投影する🧠⚡️

トニー賞授賞式で注目されていた作品で、こんな精巧な装置を配置した舞台が海外にはあるのか!!!!と、ずっと気になっていた作品だったので、NTLでやると聞いてかなり興奮🤩

BWプロダクションは、2015年にトニー賞最優秀演劇賞を含めて5部門受賞🏆✨
初演は2012年のWEプロダクションで、ローレンスオリヴィエ賞では作品賞含め7部門受賞🏆✨✨
なんと今回のNTLiveはそのオリジナルプロダクションの舞台を当時生配信したものだと言うから、めちゃめちゃ貴重だったーーーー🤩✨

BW版のShowClipを見ていた感じだと、床だけでなく背面や側面の壁もLEDパネルで囲まれてる印象だったのだけど、こちらのロイヤル・ナショナル・シアターでは、四方を客席で囲まれた形態での上演!
見始めた時は、これは一体どうやってあの感じを展開するんだ🤔?と不思議だったけど、床がまるで背景に見立てて視点が変わることで、駅のエスカレーターになったり、電車の車内になったり、アイディアがすごかった✨
(でもこれカメラの見事なアングル切り替えがあっての見え方であり、実際の舞台の客席からはこんなにきれいに見えるモノなのかと、少し疑問🤔)

さらに機材に頼るだけでなく、演じ手の身体表現も加わって、舞台でしか表現できないようなイマジネーション溢れた見せ方が素晴らしい👏
こういうの観ちゃうと、舞台的表現って奥が深くて、エモいな〜と、舞台観たい欲が高まる🥺

主演のルーク・トレッダウェイは見事に自閉症の天才少年を演じ切っていて、すごく引き込まれました🥺✨
セリフの緩急がすごくて、演技だと言うことを忘れていた。
そしてイケメン🥺💕
実は演目だけに飛びついて、キャストもプロダクションも前情報何も入れずに観に行ったので、見始めて「え、私が大好きで観てたペニードレッドフルのフランケンシュタイン博士じゃん😍」って更に興奮したのだけど、双子の片割れの方だった👬
ルークは『ボブという名の猫』の方で、ペニードレッドフルはハリーの方だった。
ボブも観なきゃ🐈💕

人との関わりが不器用な少年が冒険するような物語は、胸が熱くなる🥺
それ以上に、親の立場に感情移入してしまって、綺麗事では行かない現実の切なさになんとも言えない気持ちになった。
ただ思ったより展開に起伏がなくて、少し中盤ウトウト…😂
なので、ストーリーに関しての感想はこの辺でw

舞台設計はかなり好みなので、時間があれば今年もお代わりリベンジしたかったけど、また次の機会に…💫
chaooon

chaooon