2021-11-21記。
歌舞伎の馬みたいに安っぽかったら嫌だなと危惧したが、大がかりな人形浄瑠璃方式というかパペット(操演)で、素晴らしい馬がステージを駆け回り、大満足。
スピルバーグの映画『戦火の馬』は、彼ならではのお金をかけて"実写化"していて、そういう工夫はない。この舞台を先に見るべきだった。
さらに言うと、原作小説は馬が一人称で語る形式だそうで、面白そう。それを先に読めば良かった。

⭐︎5じゃ足りん😭😭😭😭

始まって2分で泣いた…8割ぐらい泣いてた…こんなに素晴らしい舞台が日本で観れるなんて…私は生きててよかったな…わがままを言うなら生で観たいな……

馬が生きてるから(パペットです)、馬が傷付くと苦しいし(パペットです)、馬が死ぬと悲しい(パペットです)。

私、パペッティアになりたい！！今からでもなれるかな？(無理
小さい頃観てたら、将来の夢パペッティアだったわ。
本当に素晴らしすぎた。何をどう訓練したらあんなこと出来るんだか理解不能すぎる。
トニー賞とかにパペッティア賞導入してほしい。

幕間で、原作者のマイケル・モーパーゴさんと演出のマリアンヌ・エリオットさんのお話が聞けたし、ビハインドまで見せてくれて、めちゃくちゃ感動！
マイケルさんの、戦争に対する思いが、短いQ&Aの中でもしっかり伝わってきて、2幕はより一層物語にのめり込んだ。

タイミング的に今日しか行けなかったけど、何度でも観たい！
毎度NTLiveの素晴らしさは言葉にならんな。

スピルバーグの映画版も観よう。

今週で終わるとこ多いけど、まだこれからやる地域もあるので、ご興味のある方はぜひ！一見の価値しかありません！
(Filmarksは上映情報載ってないので、NTLiveサイトでご確認くださいhttps://www.ntlive.jp/warhorse)

スピルバーグ監督の映画版を先に観ていて、もとになった舞台版をぜひ観たいと思っていた。
やっと観られて嬉しい！

原作は児童小説。
サラブレッドの血も引く狩猟馬のジョーイと、農家の息子アルバートの友情、戦争のために引き裂かれた2人が再会できるのか、その行く末を描くストーリー。

ジョーイを筆頭に馬がパペット（人形）で表現される本作、人形使いのプロの技術が本当に本当に素晴らしくて感動…！
人形使いの姿は見えているのに、それでも本物の馬が動いているように見える。
目の輝きとか、本当に命が吹き込まれているみたい。
人が騎乗しても大丈夫な作りの頑丈さも素晴らしい。

パペットの馬を引き立てるために最小限の舞台装置で作り上げた舞台も素晴らしい。
映像を投影する布と時々出てくる舞台装置はあるものの、ほぼノーセット。
小道具的に扱う棒の使い方と馬の演技で、場面が何処なのかすぐにわかるのがすごい。
（演劇やってるんで、とっても勉強になりました）

ストーリーは、途中からほぼ戦場だから、そりゃもう泣くしかないよね… めちゃめちゃ泣いた。（とは言え、笑いの要素もある）
ドイツ兵というだけで冷徹な人物にする作品が多い中、今作ではドイツ軍の騎兵隊長を最も人間味ある人物として描いていて、そこにも号泣。
戦場を嫌い、家族を愛し、動物であるジョーイや戦地で出会ったフランス人の少女にもひたすら紳士的に接するのが泣けた。

アルバートとジョーイの再会までのクライマックスは、ややシンプルに感じたかな。（それでも泣いたけど）
映画版はさらに紆余曲折あったような。もう一度観て確かめたい。
繰り返しになるけれど、とにかくパペット使いが素晴らしくて、
「いつか生で観てみたい！！」
と思える舞台だった。