江戸への参勤を終えたばかりの湯長谷藩の一行に、潘内で一揆が発生したことが伝えられる。彼らは一揆を収めるため、帰路を急ぐも湯長谷に辿り着いたときには既に、尾張柳生の一派に城を乗っ取られていた。あまりにも早い湯長谷藩の乗っ取りには老中の松平信祝が暗躍していた。
本作は最初から湯長谷藩の内藤政醇（佐々木蔵之介）と家臣らが休まず走り続けて藩に戻ることになり、緊迫感とどこか愉快な感じを入り交ぜてストーリーが進んでいきます。
しかし、前作で退場した老中の松平信祝（陣内孝則）があっさり恩赦で復帰したのはどうにも納得いきませんでした。徳川吉宗がアホに見えて仕方ありません。案の定、恨みを晴らそうと信祝は湯長谷藩を追い詰めていく姿は憎たらしいのですが、こんなに表立って工作しているのに誰も止めない幕府のアホさの方が気になりました。
本作では、内藤政醇を含め7人の武士が並び立ち、信祝率いる軍勢へ戦いを挑むシーンがあり、それまでの鬱憤を晴らす戦いっぷりはとても気持ちが良かったです。
参勤交代だけでなく、合戦シーンを描くなど新しい要素を取り入れており、なかなか面白かったと思います。
鑑賞日：2022年11月15日
鑑賞方法：BS/CS チャンネルNECO
