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チリの闘い
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目次

チリの闘いの作品紹介

チリの闘いのあらすじ

東西冷戦期の1970年、チリでは選挙によって選ばれた世界初の社会主義政権が誕生し、サルバドール・アジェンデが大統領に就任した。「反帝国主義」「平和革命」を掲げて世界的な注目を集め、民衆の支持を得ていたが、その改革政策は国内の保守層、多国籍企業、そしてアメリカ合衆国政府との間に激しい軋轢を生んだ。やがて民衆の生活は困窮。チリの社会・経済は混乱に至った。1973年9月11日、陸軍のアウグスト・ピノチェト将軍ら軍部が米国CIAの支援を受け、軍事クーデターを起こす。アジェンデは自殺。以後、チリはピノチェトを中心にした軍事独裁政権下に置かれた。 パトリシオ・グスマンはこのチリにおける政治的緊張と社会主義政権の終焉を記録する。そして、9月11日のクーデターを契機にキューバ、スペインを経てフランスに亡命。映画監督クリス・マルケルやキューバ映画芸術産業庁(ICAIC)の支援を得てこの「映画史上最高のドキュメンタリー映画」とも言われる作品を完成させた。

チリの闘いの監督

原題
製作年
1978年
製作国
チリ
上映時間
263分

『チリの闘い』に投稿された感想・評価

なつ

なつの感想・評価

4.5
“チリの闘い”は、アジェンデ大統領率いる人民連合政権(1970~73年。マルクス主義を掲げて、世界初の社会主義政権が誕生)時代の騒擾に満ちた最後の数ヶ月を記録・再構成した作品。
(解説より)

圧倒的な熱量が迸る。観終えて、本作の持つ重みを痛感した。
9月11日には毎年観たくなった。
こんな記録を撮り続け残っている事が奇跡的だ。
お恥ずかしながら、チリの歴史をわかっていなかった私…。
そんな私が観ても、冗長過ぎず、とても整理されていて非常にわかりやすい構成になっていたので、周りに勧めまくりたい。
観る機会に恵まれず、ソフトを買ったので(ちょい高い…笑)、興味のあるフォロワーさん達にお貸ししてまわりたい!

蛇足だけど…
米国…腐らせないでよ、チリを。
昔、南米旅行したとき、アメリカの空港で『何しにアメリカへ?』と聞かれ。
『トランジエットトゥボリビア』と答えたら。
『嘘つけ、あんな国何もないだろう』と言われ、挙げ句に、アメリカに泊まれとアメリカ観光地をとうとうと語られた事がある。
自分達が一番と思っているんだよなぁ。
南米の人々は明るくて優しかったけど。
RIO

RIOの感想・評価

4.0
人民勢力の萌芽
プロレタリア階級による意識改革
搾取されることに妥協を見せる人間
そうではなくて
自立してこその労働とする
まさに原点回帰

サルバドール・アジェンデ大統領は
反帝国主義であり平和革命家として
国民から絶大な人気がある
そして凄く古いタイプの人間です

一つの国が他の国からの圧
避けられない介入によって
じわりじわりと崩壊していくのが
三部に構成されていました
平和革命による
国内の混乱
軍事クーデターそして
アジェンデ大統領のいなくなった後

猛烈なチリの混乱が全編
どうにもならないのに
激突に生きる

明るい国民性と激烈なトーク
字幕を追いかけるのに一苦労
階級や立場で意見が衝突しても
スペイン内線のようになっては
ならない
団結という言葉が木霊する

湧き上がる群衆のなか
マイクとカメラで撮っていて
熱気にもみくちゃに捲き込まれ
民衆にマイクを向ける
ホントによく撮ってるなと
思いました

プロレタリア階級による意識改革
砂漠でfin

原点回帰

https://youtu.be/6IutHxQ0GqU

………
大好きなパブロ・ネルーダも
スペインの内乱を体験し
チリの闘いでは反クーデター派

1973年9月11日を見届けたように
23日に逝かれてます


チリ革命への讃歌
ネルーダ最期の詩集

「レカバーレン」

月に輝く 銀色の
草原のなかに
猛り狂った気違いを
取り抑えよう
レカバーレンの
つくりかえた祖国よ

かれは真実を教え
ゆく道をしめした

その道は
きのう暗い大地を切り開き
きょうは希望を切り開く
大道なのだ
菩薩

菩薩の感想・評価

4.5
9月11日、それはあの日以来アメリカにとっては「テロとの闘い」を意味する重要な日なのかもしれないが、チリにとっては希望の芽が潰え、そして悲劇が開始された日を意味する。ベトナムの大地を枯らしたアメリカは、チリの内部を莫大な資金をばら撒き着々と腐らせていった。左派対右派、ブルジョワ対プロレタリア、社会主義対帝国主義の熱き闘い、右派の経営者層がアメリカの資金援助の元長期間のストに突入して行くのに対し、労働者達は耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、自らの信念をサルバドール・アジェンデに全て託し、彼を守り、また国を守る為、バスすら走らぬ状況の中、それでもなんとか駆り出したトラックにしがみつき、またある者は歩いてでも職場に赴き、その手に課された生産性を最大限に維持しようと努力を続ける。流通が止まればそれすらも自ら管理下に置き、人々は自主的に連帯を為し、自由と平等を手中に収めようと、常に最善の策を模索しながら行動を続ける。社会主義にももちろん欠点はあるだろうし、資本主義にも欠点は大有りだ、民主主義も当然同じで、衆愚政治に陥ればそれはすぐさま独裁、内政の腐敗へと繋がっていく。ただ一方的に左派の、人民の正当性ばかりを訴えている作品でも無い、右派には右派の論理があり、アメリカの後ろ盾さえ無ければ、彼等には彼等なりの国を守る為の考えと言うものがある。南米の赤化を食い止めるとの大義名分の元、自ら標榜する「民主主義」を完全に破壊し、ピノチェトの独裁、そしてその後の大虐殺を完全に黙殺したアメリカの罪は、永遠に消え去る物では無い。これは監督にとっての、チリの人民にとっての闘いの始まりの記録、かつてその国にあった確かな希望の姿、痛みながらも後世になんとか繋がれたこのフィルムは、アジェンデの片方だけ残った眼鏡のレンズの様に、今日も世界を見つめ続けている。

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