こばまさ

暗殺のこばまさのレビュー・感想・評価

暗殺(2015年製作の映画)
3.5
ワタシは韓国映画が好きだが、ほぼ観ないジャンルが幾つか存在する。
それは『恋愛』『戦争』『歴史』の、どれかがテーマのもの。
そんな中の一つがこの作品なんだけど、どの角度から見てもキャストが好みすぎてチャレンジしてみます。
それでは、中折れハットを被って付け髭していってみよう。


-舞台は1933年、日本統治時代。
中国の杭州に作られた韓国臨時政府は、日本政府の重要人物と祖国を裏切った親日派朝鮮人の暗殺を企てる。
その暗殺メンバーに選ばれたのは、狙撃手のアン・オギョン(チョン・ジヒョン)、連射砲のチュ・サンオク(チョ・ジヌン)、爆弾職人のファン・ドクサム(チェ・ドクムン)という3人のスペシャリスト達。
そんな彼らを招集したのは、表向きは韓国臨時政府の隊長を務めるヨム・ソクチン(イ・ジョンジェ)だが、彼には裏の顔があった。
ヨムは【ハワイ・ピストル】(ハ・ジョンウ)という殺し屋を雇い、暗殺メンバーの計画を阻止しようとする-

“やっぱりキャスト頼み”


そもそものストーリーがややこしい&登場人物が多いので、付いて行くのがやっとでした。
もっとシリアスな内容かと思ったら、意外とアクションメインなのでそこは大丈夫。
ただ、この作品の監督は先日観た『10人の泥棒たち』の監督さん。

なんか、「わざと作ってますか?」って言いたくなるほど、前半が面白くて後半が面白くない。
いや、普通なら逆でしょ?
確かに掴みがダメなら観てもらえない可能性もあるけど、掴みだけ良くてもダメよ。

ただ、この作品も韓国の観客動員数歴代9位みたい。
そりゃこれだけのキャストを集めたらみんな観るよ!日本人のワタシですらキャストに釣られたんだから!


まず、ワタシが敬愛してならない大好きな俳優、ハ・ジョンウ。
久しぶりにちゃんとハ・ジョンウを見たけど、カッコよすぎて安心しました。
変な名前の殺し屋役だけど、悪くない役だし、その演技力は主役に見えるほど目立っていたよ。

そのハ・ジョンウを支える相棒?通称“爺や”役のオ・ダルス。
珍しくカッコいいシーンもあるが、全体的に箸休め。
結局、みんなオ・ダルスを使いたくなる理由はそこにある。
どんなにシリアスでも、どんなにハートフルでも、どんなジャンルでも彼が居たら助かるのよ。
やっぱりスーパーヒーロー!オダルスマン!

この使い方は贅沢?と感じたのが、チョ・ジヌン。
役としては合ってるけど、なんか脇役感がハンパない…
最後の方で見せ場はあるけど、やっぱり勿体無い感が否めなかった。

そして、またイ・ジョンジェです。
この監督イ・ジョンジェ好きね。
ただ、この役はハマってた!
カッコ良かったし、演技も素晴らしい!

そしてそして、またまたチョン・ジヒョン。
後半は、もはやチョン・ジヒョンの独壇場でした…
いや、確かにキレイだしアクションも華があるし良い女優さんだけど、推しすぎ!


という、『10人の泥棒たち』と全く同じ感情になりました。
キャスト120点!内容60点!
そんなところでしょうか。

設定が日本統治時代なので、日本人が観たら嫌な気持ちになるかな…と危惧していましたが、そこまでシリアスな話じゃなかった。
あとは、日本人役がたくさん出てくるけど、韓国人が演じているので日本語がやっぱり微妙…
ただ、字幕は出るので助かった。


結論としては、色々充電できたけど内容はそのうち忘れると思う。

ハ・ジョンウとオ・ダルスのW加点でフィニッシュ。
こばまさ

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