たわーりんぐいんふぇるの

暗殺のたわーりんぐいんふぇるののレビュー・感想・評価

暗殺(2015年製作の映画)
4.0
韓国独立を目的にした日本政府要人暗殺チームと、裏切り者、フリーの殺し屋が入り乱れてのサスペンスアクション。最初から最後まで見応えのある作品だが、おかしな日本語が玉にキズ。

目的は暗殺。これ以外に筋書きはなく、その場その場で各々が判断し、行動する。これが自然な流れになっていて、プロットがしっかりしているので、セリフのテンポとリズムがいい。

人物相関関係が分かりやすく描かれていて、結婚式の銃撃戦では拳銃の発砲音や爆発音と同時に、鳴り響くバックサウンドが緊張感を煽る煽る。

チン・ギョンの堂々とした振る舞いとは裏腹に、イ・ギョンヨンそれぞれの最後の姿は対照的。
また、ドレス姿の銃撃戦ではチョン・ジヒョンが美しい、きれいな足してまんな。
ハ・ジョンウ演じる、賞金稼ぎで実親殺しのハワイピストル。元々はやる気がなかったし、なんなら逃げたんでのオ・ダルス、チョ・ジヌンといった殺し屋たちの運命には同情してしまう。
「開放されると思わなかった」と開き直るイ・ジョンジェの悪役っぷりには、清々しささえ感じる。

暗殺によって独立が達成できるかはわからない、でも戦うことで民族の誇りを示す。
開放されて良かったのか悪かったのかは、立場立場で違うって事をラストシーンが描いてる。これが今の韓国政治の右派対左派に受け継がれてるんだろうな。