このレビューはネタバレを含みます
現代にアドルフ・ヒトラーが蘇り、コメディアンとして人気になる！という内容。
アドルフ・ヒトラーの残虐さは勿論よく知っています。
そんな過去もある中で、今尚、ネオナチと呼ばれるものがあるということも知っています。
もしかしたらこのレビューを見る人の中にも血の繋がりがある方が、ヒトラーによって(間接的であっても)亡くなったかもしれないということも知っています。
作り話ではなく、そう遠くない過去に実在した人物であるというのも知っています。
それでも、何故。
この話がとても面白いのか。
それは一概に、アドルフ・ヒトラーの頭の良さにあるのだとおもいます。
実際はどうなのか分かりません。(勿論、教科書に書いてある程度は分かっていますが、それ以上の事は、私はアドルフ・ヒトラーでもないし、タイムリープしてきたヒトラーにも会ってないので)
ですが、察しがいい。
自分がどういう立ち位置に今いるのか、というのがきちんと分かっている。
恐らく、現代に本当にアドルフ・ヒトラーがタイムリープしても、タイムリープをしたんだ、と認識するのは早いでしょう。
ここまでトントン拍子に上手くはいかないでしょうけど。
ただ、これを見て少しの恐怖を覚えたのも事実です。
これは単にヒトラーが蘇ったというお話ですが、それよりも、アドルフ・ヒトラーではない頭のキレるもの(あるいは、アドルフ・ヒトラーの生まれ変わり)が、もし、また頂点に君臨したら。
その時はトランプなんかでは騒げないかもしれないです。
でも、過去の犬殺しで失脚しそうになるのは、ドイツらしくて大笑いしました。
コメディとしても面白かったし、歴史物としても面白かったです。
明日もまだ平和とは限りませんね。
