愛河英太

帰ってきたヒトラーの愛河英太のレビュー・感想・評価

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)
3.2
これはなんとも日本人には難しいですなぁ。
そしてもっと教養があったらと。

俳優も知らないし、どんな話か誰からも聞いたことないし、ドイツの映画であってるかな笑(?)

メッセージ性の強い、コメディのようでドキュメンタリーみたいな、なんじゃこりぁぁぁって感じ。

序盤ひたすらヒトラーが街頭インタビューみたいなのやっててウケた。絵を描いて小銭稼いでんなよヒトラー。

みんなヒトラーを受けいれすぎだろって思ったけどそうか全員、芸人としか思ってないわけだ。ただのロケ的な感じだ。

だとしてもヒトラーの方は現代に帰ってきたことをすんなり受け入れすぎではないか笑
この映画自体が妄想なのか。

とにかく、ヒトラーがやったこと云々にフォーカスするのではなく、今の(この映画の当時の)ドイツには強力なリーダーが必要だと言いたくて、ヒトラーを復活させたのかな?政府や国民に言いたかったのかも。

そうなってくると、新型コロナのstayhome期間にこの映画を見て、
政府の対応についての、毎日の報道を考えると、皮肉に思えてくるなんてことはないだろうか。
(まだマスク2枚は届かないし、もうある程度、自力で手に入るようになってしまったではありませんか。政治にどうこういうつもりでこの映画を見たわけではありませぬ)

全体的にもともと持っていたヒトラーのイメージよりも好感を持てるように、フランクで親しみやすいようにできていた気がする。
そして本当にそうなのかもしれないし、
最後の『みんなが選んだんだ』という言葉が重い。

途中、テレビ番組出演中に言っていた、
『まず、話を聞いてもらえなければ、人の心はつかむことができない』(だっけ)も、なかなか重たい。

ずっと付き添った彼の最後の結末だけはなんか、うーん🤔って感じ。
愛河英太

愛河英太