『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ('01〜'03)のピーター・ジャクソンが、この6分のショートムービーを気に入って長編映画化を進めたのがニール・ブロムカンプの出世作『第9地区』('09)なのだそう。
プロトタイプ作品で荒い作りですが、しっかり世界観が描かれていてびっくり。彼の描く近未来の世界観は独特なカラーがあって、一瞬で観終わってしまう本作でもそれを確認することができました。ドキュメンタリーのようにスラム化した南アフリカの大都市を徘徊するエイリアンに周辺住民が不満感じている様子も社会風刺が効いていてなかなか興味深いです。
ニール・ブロムカンプはこの前にもう一本、2分ほどのショートムービー『Tetra Vaal』('06)をデビュー前に作っていて、こっちは『チャッピー』('15)の元になっています。
そろそろニール・ブロムカンプにはSFの新作を手がけて欲しいな。
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