デイミアン・チャゼルの出世作品となった『セッション』('14)の魅力を18分で伝えるためのプロトタイプ(試作)作品。こういった映画のラフ版っていうのでしょうか、初めて観ました。
映画制作の前工程でこんなクオリティの高いものをつくってたのですね。とても興味深かったです。しかも本番で鬼教師を演じたJ・K・シモンズが登場してるではないですか。若干29歳なのにその計り知れない行動力が凄い。
きっとこの動画観て「これは売れるぞ…」って感じた人や企業が制作資金を出したり優秀なスタッフを割り当てたりしたのでしょうね。
目まぐるしくも流れるようなバンドの演奏。パワハラ全開教師の鬼気迫るプレッシャー。一糸乱れぬバンドプレイヤーたち。炙り出されてしまう失格者。あーこわ。プロダクション作品の要素が凝縮されてます。
かくして『セッション』はヒットし、『ラ・ラ・ランド』('16)や『バビロン』('22)などの成功に繋がっていくのですね。
デイミアン・チャゼルはきっとこれからも長く活躍していくのでしょう。ってそう思いました。