センター分けのましゅちゃん

無限の住人のセンター分けのましゅちゃんのレビュー・感想・評価

無限の住人(2017年製作の映画)
1.2
アクションはすごいが
名前だけを拝借した別物。

原作漫画のテーマである
"家柄"というものだけで
先代が生んだ恨みや確執を
引き継がなければならず
悲しみの果てに
望まぬ復讐の連鎖に飲まれていく
少女と青年の物語は
微塵も感じられず...

万次はあくまでも
"用心棒"であり、
復讐をするのは凛自身。
だからこそ永遠の命を生きる彼が
復讐に囚われた凛に
例え仇であっても
"人の命を奪う事の重さ"を
身を持って教えて、
それでもなお
殺さなければならないものは
おれがその重みを背負って代わりに殺す。
と約束するところに
この作品の深みがあるのに
凛の仇を万次が
なんのためらないもなく
バッタバタ斬っていくのは
いかがなものか...

アクション映画としては4点くらいだが
原作のある作品でかつ、
人間ドラマとしてみると1点くらい。