砂場

無限の住人の砂場のレビュー・感想・評価

無限の住人(2017年製作の映画)
3.8
すごく良かった!!!
三池さんにしては大人し目というか地味目だろうけども、冒頭のモノクロ含め全体的に落ち着いた感じでかえって良かった。
木村拓哉は万次を雰囲気たっぷりに演じていて、漫画原作の実写化の理想形。殺陣がどーん重みがあり美しく、漫画的ドタバタもありこっちまで圧を感じさせる。
海老蔵の妖気は出るなりすごく、こっちがラスボスのようだw

戸田恵梨香の乙橘槇絵は、、、、漫画っぽすぎて笑ってしまった。ピストルオペラの江角マキコを思い出した

キムタクは解散騒動では”体制側”についたとあっちゃこっちゃで言われ相当精神的にきつかっただろう。それに対し特に彼から反論もなかったように記憶している。
この映画では、300人の”体制側”をぶった切っておりこの寡黙な男が、とにかく演技で俺を見てくれと言っているような気がした。

万次は死なない体を得たため無限の住人(死にたくても死ねない)になってしまったわけだが、SMAPなどアイドルもある意味では死ねない体=無限の住人なのだろう。その悲哀がキムタクの演技には入り込んでいたと思え、三池さんのキャスティングは狙いかどうかわからないけど大成功ではないだろうか、、、、

ラストシーンのキムタクの演技にはそんな”無限の住人”ならではの運命に抗おうとする力を感じ、少し感動したのである
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