くわまんG

エアポート2015のくわまんGのレビュー・感想・評価

エアポート2015(2015年製作の映画)
4.0
奇跡のC級映画。

みどころ:
めっちゃアドベンチャー
時空を超える人々の想い
白熱する旅客機VS戦闘機
二重三重に練られた脚本
なんと“お口直し”が二回

あらすじ:
ダラス発ロンドン行きのIA42便は、航行中突然の嵐に遭遇。激しく揺られながらもなんとか抜け出ると…そこには信じられない光景が!
さっきまでの晴天が嘘のような暗闇、火の海と化した大地、飛び交うナチスの爆撃機!何がどうなってる!?
とにかく着陸を試みる機長は、無線で交信を図ってみた。しかし繋がった先は管制塔ではなく、連合国軍の伍長を名乗る男であった……!

俺は久しぶりに思い出しましたよ!母のチャリンコから、父の車から、駆け込んだ駅前の映画館で、幾度となく観た『ドラえもん映画』を!いつの間にかのめり込んでしまっている、あの感じを!あの冒険の時間を!

命懸けで頑張る乗組員、長所を生かし合う乗客達、現代人VS過去人、悪い人VS良い人、現代人と過去人が結ぶ絆…タイムスリップもののポイントをことごとく押さえているので、チープとか大根とかガバガバとか、表面的なディスは完封してますよね。要は単純に面白い!この予算で!この予算で!!

しかも!単なる“面白いタイムスリップもの”にとどまらないのが本作品の凄いところ。そもそもタイムスリップってどういうテーマを持ったアイデアかと言うと、「人の想いは時空を超えられるか」で、その答えは勿論イエスなんですが、殆どの作品には『インターステラー』みたく莫大な予算が無いので、イエスに説得力を持たせるのに工夫が必要となるわけです。それをこの映画はなんと、ぐうの音も出ない台詞一閃でクリアしちゃいます。よろしいですか?

「時空旅行は信じなくてもいい。だが他に選択肢はないぞ。」

元も子も無え!!!(でもあの場面、これ以上に説得力のある台詞無いんですよ。)

さらに、乗り物パニックの付き物“お口直し”も二度お召し上がりいただけるという、事故率120%で充実の激安フライト、アサイラムエアラインズへようこそ!これはマイルためるっきゃねえ!!

Fu*kin' Nazi!
I love Germany♪