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写真家 ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のことの要のレビュー・感想・評価

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永遠のソール・ライター展の前にアマプラでレンタル視聴。展覧会への理解を深めるのに最適。

ソール・ライターの人となりがいい。剽軽なかわいいおじいちゃん。写真集が出てその名が世界的になってもスロー&マイペースな生き方を変えず、生涯、家の周りと近所の人達を撮り続けた。

40~50年代のカラー写真。当時まだカラー写真は記録媒体的な位置付けで、アート表現として使う人はソールを含む極一部だったという。

助手のマーギットとの良好な関係がとてもほっこりする。ソールの死後、作品は彼女が創設した財団が所持、一度も現像されていないフィルムが山ほどあるらしい。数年後にまた展覧会を期待。

モデルだった奥さんを撮った写真が本当に素敵なのだけど、彼女は「バケツを蹴った」と。ソールの顔に後悔の影、切ない。
名声を得る人生よりも、お互いを気にかける誰かが隣にいる人生を選ぶよと言っていた。

亡くなるのが2013年だから、直前に撮影されている。貴重なドキュメンタリー。
言葉の多くが展覧会に引用されていた。
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