このレビューはネタバレを含みます
1930年横浜シネマ商会製作アニメ。村田安司作画。トーキーですがDVDでは弁士ナレーションつきが収録されています。うさ公チームとたぬ公チームのかちかち野球大会。この時代からアニメーションの方向性は多様でいろいろあるんですが、ややフライシャーっぽい系統のモーションかなぁと思ったり。
たぬきチームの応援歌は"證誠寺の狸囃子"らしい。童謡にもなったこともあってか、この日本三大狸ネタのひとつ"證誠寺"はやはりポピュラーだったみたいですね。うざきの応援歌は"杵つき音頭"(なんだろう…)らしいが歌詞が「たぬきの泥舟ぶっつぶせ」という。お、おう…攻めるねウサギ。
ベースを持ち逃げして「これこそ盗塁じゃ」に加えさらに二塁三塁の攻防とか、野球のルールや面白さって既に当時子供たちに共通だったんだな〜。だって引き分け(draw)と泥を掛けるとか外来語のカタカナスポーツ用語も一般的だったひとつの証左だろうと思えますし。興味深い!