ポール・トーマス・アンダーソンがMUBIでの配信を希望し、ニューヨーク国際映画祭で上映されたその日にMUBIにて配信された作品。配信後の反響が大きく、それまでは過去の名作など既存の作品をフォーカスしていたMUBIが新しい作品にもフォーカスを当てるようになるきっかけとなった作品。分類するのが難しい、音楽ドキュメンタリーでもあるし、旅行記のようでもあるし、PTAの自由な試みと呼ぶのが適当であると思う。バイタリティに溢れた作品。この映画には会話やストーリーはほとんどなく、セッションにより奏でられる旋律によって物語が進行している。とても芯があり、精神に語りかけるような音色。民族楽器の旋律がとても美しい。あっという間の1時間だった。
