2014年8月に亡くなった名優ロビン・ウィリアムズによる最後の主演作を描いたヒューマンドラマ作品。
長年連れ添う妻ジョイ・マックと一見何不自由ない家庭生活を送りながらも、どこか満たされず空虚感を抱えた初老銀行員のノーラン・マック。変わりばえのない毎日を淡々と過ごす、堅実派の男性だ。
そんなある日、ある事をきっかけに謎の男性と知り合う。日常生活はそのままに、ノーランの頭にはいつも謎の男性が付きまとっていたのだが、彼の心の奥底に封印してきた秘めた欲望が見え隠れしだし…
『それは決して許される関係ではなかった。』
本当の自分を殺してまで手に入れた自分の居場所。それは決して満たされるものではなく、時限爆弾の様にいつかは弾けて中身が出て来てしまう。
レオに対し何かを求めるのではなく無条件で接していくノーラン。同性愛者でありながら、本当の自分を隠して生きてきた彼にとってレオの存在は、他人でありながら最愛のパートナーだったのかもしれませんね。
死を選んでしまったロビン・ウィリアムズは、この役を演じて何を考え何を感じたのかな?