内容やキャストの演技は、観る者をストーリーに引き込むくらい素晴らしいと思った。鑑賞者を不快な気持ちにさせるのは、いい意味ですごい。不快になるということは、それほどこの映画に自らが入り込んでいるということだと思うから。
それにしてもサム・クラフリン演じるフィリップの行動には、不快さしか感じない。レイチェルは悪女だったのか、悪女だったとしてもそれに自ら進んで踊らされたフィリップには全く同情出来ない。本当にフィリップを想う人の声に耳を傾けず、突き進んだんだから。
僕はフィリップの行動や考えが終始全く理解出来なかった。それぞれ育った環境の違いによってどう行動するかどう感じるかどう考えるかはその人によって全然異なるから何が正解かなんて言えないし、自分が一瞬でも幸せで後悔しないなら周りがどう思おうと自分を信じるのが一番なのかもしれないけど、僕はこうはなれないなぁ。本当に人を好きになったら善し悪しが見えず、突き進みたくなるものなのかなぁ。それでも僕は大切に思ってくれてる人の声には耳を傾けたいなぁ。ちゃんと立ち止まって考えられる自分でいたいなぁ。
恋は盲目ってこれなのかもね。それにしても盲目過ぎる気もするけど(笑)
＂本当＂という言葉がこの映画には感じられなかった、っていうのが僕の感想かな。
映画自体は時間を忘れて観てしまうものなので、気になっている人は是非！
