このレビューはネタバレを含みます
10年前行方不明になった父の消息を辿り
田舎町へやって来た青年
ふと立ち寄った島の海岸で見かけた女性に心奪われる。
彼女との接触を試みるが
それを妨げるかのように彼女の傍には常に母親の影が存在していた。
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ネタバレになるので
↓ 作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓
異性に関心を抱く多感な娘
その娘を外との世界から遮断するかのように執着する母親
母の目の盗み枕にしがみつく姿が切ない…
普通のホラーなんかよりも描写もリアル
でもそれをも去ってしまうほどの深い痛み
亡骸と共に葬りさろうとすればするほど
延々と続く囲いの囚われの身のよう。
風になびく髪、夕日に照らされる笑み、余韻の残る映画だった。