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恐怖と戦慄の美女のBobsanのレビュー・感想・評価

恐怖と戦慄の美女(1975年製作の映画)
5.0
監督のダン・カーティスと原作脚本のリチャード・マシスンは長年コンビを組んで「事件記者コルチャック」や「凄惨!狂血鬼ドラキュラ」、「アメージング・ファンタジー」などのTV映画を多く手掛けましたが、なかなか観る媒体がないのが残念ですね。
しかし本作はその中でも人気のある名作なのでDVDを購入したり、アマプラで観たり、YouTubeで配信されている「creature futures」で(日本語字幕ありませんが)観る事が出来ます。
3話から成るホラー・アンソロジーでどれも面白いですが、やはりなんといっても第3話の「アメリア」が最高ですね。主人公の女性アメリアが恋人の為に購入したズーニー族の戦士の魂が封印されている人形が襲いかかって来るお話ですが、このズーニー人形が1975年の作品とは思えないくらい良く動いて(いるように見える編集が素晴らしい)奇声を上げながらアメリアを襲う描写が、カレン・ブラックの恐怖に慄き悲鳴を上げる顔面力も手伝って迫力満点です。
因みにズーニー族(ズニ族)はアメリカのニューメキシコ州に住むネイティヴ・アメリカンでトウモロコシや豆などを生産する温厚な農耕民族です。決して本作の人形のような凶暴な人々ではありません。
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