モナ郎

青の終わりはぐるぐるとのモナ郎のレビュー・感想・評価

青の終わりはぐるぐると(2007年製作の映画)
4.7
まずandymoriというバンドについて。
この映画の主演の小山田壮平がフロントマンのバンド。この映画が2007年制作でandymoriの結成も2007年だったので時期的にはどっちが先だったんだろう?
初めてandymoriを聴いたのはCDショップの試聴機だった。「1984」という曲でその時はほんとに衝撃的だった。大げさかもしれないけど、時代の変わる瞬間に立ち会ったような感覚がした。なんてことないロックサウンドだし、演奏技術が並外れて高いわけでもない。それでも、メロディや歌詞、するどくて危うい演奏、そして小山田壮平の声、それらもろもろが何か新しいフィーリングに包まれていた。僕は買う予定だったCDをパスして、andymoriのCDを購入した。
それ以来、彼らのCDは新しいのが出るたびに買い、ライブにもいくつか足を運んだ。もうほんとに熱中していた。
そして、andymoriは2014年に解散した。あっという間だった。はたして彼らが時代を変えたのかどうなのかは僕としてはあまりわからないし、結構どうでもいい。ちなみにandymoriのCDは今でもよく聴く。

小山田壮平という人はパッと見、何を考えているのかわからないあどけなさがあるんだけど、その奥にある目は「こいつ、マジだ・・」と思わせるようななんかよくわからない説得力がある。
そしてこの映画もそういう小山田壮平のイメージまんまの役柄で出てくるので、彼の言う言葉がすごく胸に突き刺さってくる。
映画自体は自主制作ということもあって、ツメの甘い部分もたくさんあるし、うーんと言いたくなるシーンもたくさんある。だけど、そんな不器用な部分も逆に映画の持つメッセージ性と直結していて、なんか、すごく良かった。

この映画の存在自体、今まで知らなかったんだけど、公式でユーチューブに公開されているのを発見して観ることができた。観て良かった。
モナ郎

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