なだ

鼓動を高鳴らせのなだのレビュー・感想・評価

鼓動を高鳴らせ(2015年製作の映画)
3.6
打算と保身に凝固まった上流階級の人々の心の解放を描いた家族の物語。

会社創業者のメヘラ夫妻は結婚30周年を祝って親しい友人を10日のクルージング旅行に招待。

実は会社が傾いており、政略結婚や仕事を持つ女性の自立もテーマになっている。
しかしセレブな金持ちばかりなのでどうも感情移入しづらい。

ミュージカル的な要素もみられ明るく楽しめる。
『ガリーボーイ』のゾーヤー・アクタル監督だが予算をかけた割には集客出来ていないらしいので、庶民の共感を得られなかったのかなぁ。

主役の長女アイシャ役のプリヤンカー・チョープラーが女性起業家と夫の支配欲に抵抗する凛とした演技が良い。
『人生は二度とない』のファルハーン・アクタルも脚本とアイシャの元カレ役で出演

ゾーヤー・アクタル監督の撮るランヴィール・シンは、彼の素の部分の魅力を引出すのが上手い。今回は船内のダンサー(アヌーシュカ・シャルマ)に恋する甘々ボンボン役


『タイガー3』とハシゴして観たら、タイガーのロケ地トルコがコチラでもロケ地になっていて、同じコロッセオや気球も見せられる既視感。インドではトルコは人気のロケ地なのね。
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