基本忠実なリメイクながら、とても上手くローカライズされていると思う。
韓国版のプロットとテーマは普遍的だが、同じ時代背景で日本と韓国だとまるで社会環境が違うので、話がフィットするのかな？と心配だったのだが、細かいアレンジを効かせて上手く乗り切った。
懐かしの歌謡曲がキーになるのは同じ。
でも韓国版だと、それぞれの歌の持つ歴史的な意味や背景が日本人にはよく分からないが、昭和歌謡に置き換わればバッチリ。
歌詞も物語にマッチし、元々泣ける話を更に盛り上げ、この一点だけでも意味あるリメイクになっている。
あと本作の最大の成功要因は、やっぱ多部ちゃんの存在。
オリジナルのシム・ウンギョンとも共通する、愛嬌のある笑顔がとても魅力的で、これは彼女の代表作になったんじゃないか。
しかし韓国版、中国版、日本版とそれぞれ良作となったのは、やはり元の話が良いと言うことだな。
