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あやしい彼女のtkmのレビュー・感想・評価

あやしい彼女(2016年製作の映画)
4.5
わぁ…めちゃめちゃ好き。
破天荒なおばあちゃん(倍賞美津子)が、ひょんなことがきっかけで、若返ってしまう!?(多部未華子)
若い頃に出来なかったことを自由にやってみる!町内会ののど自慢大会で…?

いやいや、めちゃシンプルだけどその分伝わるものがあった。あったかい気持ちにもなった。
倍賞美津子さんが多部ちゃんになっても、同一人物に見えちゃうくらい、お二人が素敵だった。

なんと言っても多部ちゃんの歌声を初めて聴いたとき、歌うたびストレートに、自然と涙が出てきてしまった。
のど自慢大会の会場、またあるときはスタジオや、テレビを通して、あそこにいた人が心動かされたように私もビリビリと感動を覚えていたんだ。。

ところで翼(北村匠海)作のオリジナル曲であり劇中歌は、この映画でデビューを果たしたanderlustの曲らしい。
ボーカルは劇中にも出てきた越野アンナさん。そして劇中歌のプロデュースは小林武史!
おいっ……!だからなのか、あの哀愁漂う、ハートにグッとくる歌は。曲は。
ちなみにアンナさんはマイラバ akkoさんの娘らしい(つまり小林武史さんの娘さんでもあるが)。動画もみたけど、akkoと声がにとるがな!素敵や〜!

多部ちゃんも歌のレッスンには苦戦したそうだが、あの透明感のある歌声に何度涙したことか。。

歌のことばかり書いちゃったけど(ちなみに、北村匠海もめちゃ歌が上手いんだよね、「サヨナラまでの30分」観たい!)、若返りというトンデモ設定をローマの休日になぞらえたところもよかったのだ。

「老後」って長いよね。自分はその頃どうしてるんだろう?若返ることはないし、いつ死ぬかも、長生きするかも分からないけど、なるべくやりたいことをやって、自分らしく生きていけたらなと思った。

どの役者さんたちのパワーも凄かったな。

若返りという性質上、登場人物も生活圏もほぼ同じ。
おばあちゃん時の日常が人物紹介とフラグになっていて、多部ちゃん時には周りも若いおなご視点になっている。同じことしても、老人は老害と捉えられる侘しさもあった。おばあちゃんに友人がいない理由も分かった。

最後のオチ?はくっそ笑いました。
あの部分いるのか!?と一瞬思ったんだけど、いい味出しててほんわか終われたので良しとする。

こういう涙の流し方はすごく幸せだな〜と思いましたとさ。

おしまい
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