床にしゃがみながら恐ろしい数の虫に囲われた魚を捌く女の人がカメラのある方を見つめるところ、絶対ホラーだろと頭のどこかでドン引きしながらもギリギリ「のどかな田舎風景」として享受できるのは、直前までにホ…
>>続きを読むこの、波飛沫をバックに4人の少年がおどけてダンスしているスチールだけでなんか見たくなる映画。
(昔の映画人は、映画のことを「シャシン」と呼んでいたわけだが、それを思い起こさせる。)
舞台となる風櫃…
侯孝賢が世界的なスターダムにのし上がる嚆矢となった作品。後続の「童年往時」や「冬冬の夏休み」などに比べると、とても荒削りな作風で、テーマも“ありのまま”という感覚を抱く。まさしく自伝的作品という言葉…
>>続きを読むホウ・シャオシェンの自伝的4部作の最初の作品にして台湾ニューシネマの幕開けを告げるこの映画は青春時代の憧れが苦々しくも破天荒に描写された傑作。何をするにも一定の能力が求められる社会の窮屈さ、漠然とし…
>>続きを読むジャケットの、めちゃ青春みたいなのは島内での出来事で、高雄に出てきてから待ったなしに迫ってくる「大人になること」へ心がついて行かず葛藤する姿は、なんとも言えない胸が詰まる感じが観る前には予想できず、…
>>続きを読むドキュメンタリータッチな映像と構図の決まった「映画のような」映像が丁寧に並べられている。平家の多い風櫃の街並みと、二階建てアパートの対比の妙。あのアパートの間取りすごい。
都会に出ると縦の構図が増…