900元、天然のスクリーン。知ってはいたけどもやはり衝撃。
窓の外、出入口、玄関先。異性の存在を介して、三人の少年が様々なフレームの中に飛び込んだり、それを覗き込んだりすることで、観ているこちらは…
記録
自伝的作品はその本当らしさからやはり高い評価を受けるのかなと思う、勿論今作も素晴らしい作品。『光陰的故事』から始まる、所謂台湾ニューシネマとして、高い写実性を有している。
この映画は特定の…
アチンが子どもから大人になっていく過程をこんなに自然に見せてくれて素晴らしい。率直な提示というか等身大というかすぐ側にある話みたいに感じられる。ケンカシーンも多いけど見た後は切ないながら清々しい。あ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
感情移入をしようとしてもできない。立ち入らせない。ただ見てることしかない。
そしてその見てるのをすべて背負ってひとりで立つようなあの女の子のすごさ。奥行きがあってあの男の子も見てるけど劇場の観客の色…
見分けのつかない少年たちの中から、途中で阿清が主人公として立ち上がってくるのが良かった。阿清の幼少期の回想を挟むタイミングもその内容も素晴らしい。
額の凹んだお父さんが出てくる映画が他にもあったはず…
こんなに素晴らしい映画だったとは。もう何もかもが、素晴らしい。波しぶきと太陽の風櫃の風景、若者たちを飲み込み高雄の街。とくに人や車が主人公たちの前を次々と横切る、そのことの効果たるや。どこにでもいる…
>>続きを読む次台湾に行く時は絶対澎湖島へ行こうと思わせてくれるほど島の描写が美しい。
引きのショットで捉えられた、群がりながら駆け回る青年たちを見ていると、吉田喜重の『嵐を呼ぶ十八人』を思い起こす。阿栄もどこと…
侯孝賢鑑賞会⑤
多感な思春期を描いた作品ってこれまでにもたくさん出逢ってきたけど、なんか今までに観たことのないタイプだった気がする。具体的にどこがどう違っているのかうまく言語化できないけど、この人の…
フィックスのショットの中に走る、殴るといったプリミィディブに躍動するアクションが炸裂し、波の音や車の騒音などの絶え間なく画面に交響する環境音と共に不器用な少年たちの剥き出しの素肌を、美しいロングショ…
>>続きを読むビリヤード,トイレイタズラ,白米一膳かき込み,映画館侵入タダ観,顔面デッドボール,チクり,喧嘩,瓦礫投げ当たり,造船所,バイク,浜辺,ヌードル,波打ち際踊り,黒ニワトリ追い回し,鍋,包丁投げ足かすり…
>>続きを読む