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風櫃(フンクイ)の少年のYAZのレビュー・感想・評価

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)
4.4
台湾青春映画観る

小さな漁村風櫃で育った少年達が
故郷で警察沙汰起こして高雄に
旅立つがの話

1983年ホウ・シャオシェン初期作
で洗練さには程遠いけれどこの世代
の少年の痛み伝わり寂しげです

内向的なアーチンにフォーカスしてます
が、父とのエピソード、秘かに恋する女性
への想いが性格のまま静かに語られ
時の経過と共に深く沈んでゆくようで
あります

風櫃の寂れた風景、偽映画館からの広大
な高雄の街等々ロケーションの美しさ

アーチンが鬱積した思いをぶつけるが
戻ることなく行ったきり
一人の少年のチッポケな思いなど知る
由も無く街はいつもと変わらず。

アーチンの思いの重さとのギャップが
切ないけれどそういうものだろうと
皆体感してるだけに切なさは増すばかり。
それでも叫び続けるアーチンであります
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