台湾青春映画観る
小さな漁村風櫃で育った少年達が
故郷で警察沙汰起こして高雄に
旅立つがの話
1983年ホウ・シャオシェン初期作
で洗練さには程遠いけれどこの世代
の少年の痛み伝わり寂しげです
内向的なアーチンにフォーカスしてます
が、父とのエピソード、秘かに恋する女性
への想いが性格のまま静かに語られ
時の経過と共に深く沈んでゆくようで
あります
風櫃の寂れた風景、偽映画館からの広大
な高雄の街等々ロケーションの美しさ
アーチンが鬱積した思いをぶつけるが
戻ることなく行ったきり
一人の少年のチッポケな思いなど知る
由も無く街はいつもと変わらず。
アーチンの思いの重さとのギャップが
切ないけれどそういうものだろうと
皆体感してるだけに切なさは増すばかり。
それでも叫び続けるアーチンであります