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風櫃(フンクイ)の少年の346のレビュー・感想・評価

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)
3.5
早稲田松竹にて、先に冬冬の夏休みを観てしまったため、打ちのめされてこの映画の冒頭をぼんやり観てしまったことを後悔。

それにしても、冬冬や、恋恋に比べると少し荒い気がして。詰め込まれた衝動によって若者は描けていたけど、迷いや葛藤、その先にある成長の描き方に関してはまだ演出も拙く、映画としては少し物足りない印象を受ける。
でも、この作品を皮切りに次々と名作を撮りまくることになるわけだから、そういった意味で重要な一本であることは間違いないのです。

もちろん、侯孝賢の映画特有の詩情がこの映画にもあって、それだけで普通は満足なのですが、いかんせん先に、冬冬の夏休みを観てしまったので…。
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