Xionglongshu

風櫃(フンクイ)の少年のXionglongshuのネタバレレビュー・内容・結末

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

窓や門が連続した奥行きを撮っているカットが非常に多く、面白かった。
窓、塀などの線が斜めに傾いているのが多くてその意図が気になる。

ポンフー島の入り組んだ家(サンゴとか、RC、全部灰色の島)と、高雄に出て来てからも入り組んだ家。この家がかなり良い。気持ちよさそう。窓と机の高さが同じなのも良い。中庭を囲んで二つの生活が見え隠れ。それを繋ぐ廊下で物語は発生する。

最後に高雄の市場で、ひたすら人混みの中の「自分のこと」をやっている人を映していくシーン。恋心を寄せていた女の子が台北に行ってしまって「自分のこと」が失われてしまった青年のこころに冷たく映る、そのような不安の中で映画は終わっていった気がする。
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