囚人13号

左側に気をつけろの囚人13号のレビュー・感想・評価

左側に気をつけろ(1936年製作の映画)
4.0
初見時はルネ・クレマンというかクレマンの存在すら知らずに観たのだが、今となってはタチとは相容れないカットの多さにアメリカ的なリズムを感じる。
そこにいるだけで被写体として機能する子供、チキンファイトからの重量オーバーによって大破するリングといった前衛的リズム。

ボクシングやフェンシングの型などミュージックホール仕込みの芸が華麗であるが、実のところこれらは『パラード』まで殆ど見る機会が無くなってしまうので意外と貴重。
囚人13号

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