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シアター・プノンペンのTaTのレビュー・感想・評価

シアター・プノンペン(2014年製作の映画)
4.0
クメール ルージュ。この映画見るまで過激な体制によって陰惨な行為が実際に行われたなんて知らなかった。それもそんなに遠くはない過去に。 
時代が負わせたものと当事者たちの悔恨を思うと...。追憶と忘れ去ったように流れる今の間にある溝はおそらく埋まることはないんだろうな。 

心理描写などの移り行く様は不自然で作品としての粗は目立った。けれど、時代が奪い取ったものを描く姿勢と映画自体の魅力の表現には感情を揺さぶられるものがあった。 

映画とは虚偽であり、欲望や願望の表現であると共に、真実、現実の延長であるべきなのかもしれないと感じた。
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